2016/01/20

jill と zoe と


二度目にして両者早くも決裂

zoe は三歳を過ぎ色々な意味で充実の時期を迎えている

身にしても ただ単にデカクなっただけでなく
いままでのふにゃっとした子供体型から 筋肉質ながっちりとした大人の犬に相応しい
そんな様相を呈してきた

だから無理もないのかもしれないね 力を誇示したがるのも、、、だからといって、、



 

きょうも午後遅くからの出だし
そんな遅出にも関わらず 先ずはストレス無く炊飯するために出発時に米を水に浸す
たっぷたっぷにする必要なんて無い 浸る程度でいい
こうしておけば然るべき場所に到着後直ぐに炊き始められるからね
腹ペコなのに "二十分浸してから点火" なんてちょっと辛いでしょ


この時期は冬枯れの低い山へ行く事が多い

なぜかと言うと
"面倒な準備が要らないから" というのが最大の理由

普段から車に積んである物(積みっぱなしの物)だけで
近所の低山を数時間ぶらぶらするくらいなら如何にかなる(ことが多い)から
出かける前の面倒で厄介な装備選定作業や大仰な荷造りの必要がない

もし何かが足りないとすれば それは食べ物と水くらいなものだろう
でも こういった物は 行く道すがら商店に寄って補給すれば済むことになっている
だからこれは最初から準備のうちには入っていない(解釈や考えかただから人によるだろうけど)

実は ほかにも大きな理由というのは幾つかある

低い山は家から近い から 思い立ったらすぐ行ける
ヒト気が無い(薄い 人気がないエリア) から 静かでのんびりできる
低いから登るのが楽 だから 楽して野山で過ごせる
耐えられるくらいの寒さ だから 心構えに気合いが不要
それから 勝って知ったるうらやまの延長線的な雰囲気が大好きだから などなど、、、

他にもキリがない程に理由なんてものは挙げ続けられるだろう

そもそもこうしてパソコンに向かって 何かうまい言い回しはないかなんて事を考えるのと同じで
物事に対する後付けの理由なんてのは際限がないのだ
ついでだから その後付けについても言っておくけど
そういう後付け話を真に受けちゃイケナイ
例え それが さももっともらしく聞こえたとしてもね
そう ヒラメキのように見せかけてるけど 大方が後付けなんだから

低山歩きの話からはぐれつつあるから これはこのくらいにしておこう

そう だから このうちのどれが最大にして一番の理由かなんてのはどうでもいいって事
とにかく だから(そんな数々の怠慢な理由から)この時期は低山へ向かう事になっている

雪のある高い山に思いを馳せるなんてのは年が明けてからでもぜんぜん遅くはない
だってその気になりさえすれば 釣が盛期を迎える頃までも雪の山は愉しめるんだからね
その逆に低い山というのは 少しでも暖かくなると手ごわい毒虫や長物が出没し始めるから
そう言った意味でも うかうかなんてしていられないのだよ



晦日の道は空いていると思っていたけど
皆 正月支度に奔走する車なのか期待していた程の軽快なドライブとはいかなかった
そんな訳で hendrix くんたちとの待ち合わせ場所である丹沢のきわまで行くのには結構な時間がかかった

車が苦手な zoe も 最近はそれほどそれを苦にはしなくなってきたけど
それでもこの時期のノロノロとした巡行速度と イレギュラーな先行車の動きには耐えかねたようだった




車を降りると気が急いているのが直ぐに判った それもいつも以上にね
だからかな 常に先頭を歩いていたのは



いつどんな時にも
小さな沢を跨ぐ時だって 真っ先に突っ込んでいっていた





暗い植林の林を抜けた先で尾根に乗った
この辺りの尾根の例に漏れず ここの尾根も 一気に 急激に立ち上がる
だから陽の当たるとこまで来たところで 迷いなく休憩をとった



その後 西になだらかで大きな尾根を見ながらもう少し登って
そこで遅い昼飯にした



ナップの中身をすべてひらげて店を出す
お客さんは犬二頭
そのうちの一頭は "なんだ米か" と早々に引き上げる



引き上げた犬も 米が飯に変わるとまたやって来て
その飯を少しよこせと、、、

そんな風に 
またこの日も
ろくに歩きもしないで 日向でのんびり何時までも、、、



いつまでもそうしていたかったけど
昼飯をとった場所は未だ登り道の途中だった
ここで引き返すのなら話は別だけど いい加減切り上げないと暮れるからと
皆で重たい尻を持ち上げた



再び急登を超えて東西に走る尾根に乗った
その尾根は 飽きない程度に起伏があって
時々露岩も現れたりと変化に富んだなかなか愉しい道だ



少し荒れた感じのする踏み跡が かえって良い雰囲気で気分も盛り上がる



最後の下にかかる前の見晴らしの良い尾根まで来たとき
とうとう陽が向こうの尾根に入るのが見えた



そしていよいよその下りにかかろうかという時
犬たちがにわかに色めきたつ

何かが居るんだろうと
犬たちの鼻の指す方を見ると猿が居た



猿は付かず離れずといった感じに
谿を挟んた向こうの支尾根沿いに 声を発しながら暫く一緒に下って付いてきたが
ワタシたちが鹿柵をくぐるのを見届けたのか それとも追跡に飽きたのか
とにかく此方が薄暗い植林帯に入ると同じ頃に猿も姿を消した

2015/12/30 丹沢の東の低いやまで




力を誇示したがる犬のことだけど

全く jill には申し訳ない事をした
2015最後の散策で
まさかこんな子犬に喰って掛かられるとは思ってもみなかった事だろう
しかも イキナリの豹変だ
本当にごめんよ jill

うちに帰って zoe を問いただしても "もうしないよ" という反省の言葉は無かった
おまけに あくる日の大晦日には 幼少期から遊んでもらっている vent を襲った

vent は完全に無視していたが アレは見た事のある反応だよね
アレは rio がよく見せた素振りだ
アレは怖いんだぞ zoe
次は無いと思えよ 本当に、、、。

2016 へつづく

0 件のコメント:

コメントを投稿